収益不動産はほかの株や投資信託などの投資商品よりも流動性が低く、売りたいときに売りたい価格で売れない、いわゆる流動性リスクが高い商品です。不動産だけに投資するより資産をバランスよく運用することで、弱点を補うよう計画性をもって投資しましょう。

不動産に投資するときのざまざまなリスク

不動産は換金流動性が低い

不動産の売却を考える場合、ほかの投資商品である株や債券と比べて決定的に違う点は何でしょうか。

それは不動産がほかの資産よりも流動性が低く、売りたいときに売りたい価格で売れない、いわゆる流動性リスクが高いということです。

不動産の場合は、預貯金や株式のようにすぐに現金化(売却)できません。すなわち他の金融商品 (投資商品)に比べ極めて換金性が低いということです。

不動産を売りに出して、運良く買いたい人がすぐに見つかったとしても、とうてい4〜5日では現金化できません。

こうしたことから、不動産の価格は個別に形成されるものであり、相場価格として把握することは困難であるといわれています。いくらで売れるかのめどを立てにくく、見込んでいた金額で換金しにくいリスクをもっているという訳です。

不動産は個別性が強く、価格が高額であるといった特性があり、その流通マーケットは株などに比べて発達しておらず、情報も不足しています。これらが流動性リスクを高める要因となっています。  

不動産のもっとも特徴的な弱点であるといえます。不動産を所有していても、まとまった金額が必要になった場合に換金するのに苦労することになります。

また、不動産でも更地でもっているよりも、建物が建っている土地の方が換金性が低いといえます。 資産の所有を考えるにあたっては、ポートフォリオを検討して保有資産のバランスをとる必要性があります。

不動産投資の弱点を克服したREIT

REITは証券取引所に上場することで十分な流動性と換金性を備えています。 投資家が買いたいときや売りたいときには、ほぼリアルタイムで売買することができます。

価格についても、市場を通して希望価格を指値することが可能ですし、物件の適正価格をいちいち不動産鑑定士に聞かなくても、REITはほぼ毎日市場価格(Market Price)で取引され、しかもその取引相場を新聞の株式欄等で知ることができますから、時価を把握するのは容易です。

また、物件のバリューアップはプロのマネジャーがすべてやってくれます。投資家は投資パフォーマンスを見ながら、REITの取締役の選任や運用方針の変更、場合によっては資産運用会社の変更等を株主総会を通じて実現することができます。

マネジメントは専門家に任せますが、それをコンロトールするのはあくまでも投資家自身なのです。 REITの魅力は、本来流動性に劣る実物不動産に、証券市場での株の売買と同じような金融取引を導入したところにあります。

高額な不動産ほど、相対で買い手を探すよりも、中央集約化された市場を通して多くの買い手と取引できるほうが、流動性が高まります。 REITは、こうした不動産の流動性を高めることに成功した投資商品の1つだといえます。